公益社団法人岩手県猟友会

よもやま話

狩猟マナーのひとつ

山田猟友会 武藤瑞雄

 ある日の鹿猟のことである。雪の吹雪く日の朝打ち合わせの場所に集合し、4、5人で猟場へと出かけ、ミーティングを済ませ天候も良くなって来た。早速、立ちと勢子に分かれ鹿追に入った。

 数時間経っただろうか、獲物を仕留めた情報が入ってきた。成果はあったようである。 待ち時間もだいぶ経過しているので頭領から切り上げの無線が入った。沢登りの疲れと寒さに耐えながら勢子の追ってくる時間の長いこと、やれやれと銃から弾を抜いて銃身を確認し、 おおいをして下山しようとしたら、獲物の回収を手伝ってくれるよう情報が入った。 しかし、私からは2山も3山も超えて行かないとそこの場所までは遠くて行けない。近くに居る仲間に指示して手伝うよう促し下山した。

 仲間、いわく、獲物の回収に近道をして山に入ったら作業員らしき人が居るので挨拶をして「ここを通らせて下さい。私は某地区の猟友会の会員です。ここの山林の所有者ですか。獲物の回収にどうしてもここを通らないと回収できないので。」 とお願いしたら快く承諾してくれて助かったとか。またその所有者である長老いわく、「何十年とここに住んで、何十人とハンターがここを通って狩猟しているが、一度も挨拶をして通ったハンターはいないよ。」 と言って名前を聞かれたようですが、その場で話が弾み、回収が少々遅れてしまったとの話をして居ましたとか。

 常日頃、当猟友会の鹿猟仲間は狩猟事故防止以外の社会的マナーも身につけていれば快く許可も承知もしてくれるものと感銘し、楽しい狩猟の一日をすごさせてもらったことに感謝した。

 ある日の鹿猟のことである。雪の吹雪く日の朝打ち合わせの場所に集合し、4、5人で猟場へと出かけ、ミーティングを済ませ天候も良くなって来た。早速、立ちと勢子に分かれ鹿追に入った。

 数時間経っただろうか、獲物を仕留めた情報が入ってきた。成果はあったようである。 待ち時間もだいぶ経過しているので頭領から切り上げの無線が入った。沢登りの疲れと寒さに耐えながら勢子の追ってくる時間の長いこと、やれやれと銃から弾を抜いて銃身を確認し、 おおいをして下山しようとしたら、獲物の回収を手伝ってくれるよう情報が入った。 しかし、私からは2山も3山も超えて行かないとそこの場所までは遠くて行けない。近くに居る仲間に指示して手伝うよう促し下山した。

 仲間、いわく、獲物の回収に近道をして山に入ったら作業員らしき人が居るので挨拶をして「ここを通らせて下さい。私は某地区の猟友会の会員です。ここの山林の所有者ですか。獲物の回収にどうしてもここを通らないと回収できないので。」 とお願いしたら快く承諾してくれて助かったとか。またその所有者である長老いわく、「何十年とここに住んで、何十人とハンターがここを通って狩猟しているが、一度も挨拶をして通ったハンターはいないよ。」 と言って名前を聞かれたようですが、その場で話が弾み、回収が少々遅れてしまったとの話をして居ましたとか。

 常日頃、当猟友会の鹿猟仲間は狩猟事故防止以外の社会的マナーも身につけていれば快く許可も承知もしてくれるものと感銘し、楽しい狩猟の一日をすごさせてもらったことに感謝した。